ふれあいJA広場
課題に向き合い、村の生活の要、Aコープを維持
- 高知県 JA馬路村
- 2024年4月
日用品や食料品を販売しているJA馬路(うまじ)村のAコープは、村の重要な役割を担っています。最寄りのスーパーまで車で片道30分以上かかり、公共交通機関も日に3便のバスが通るだけ。高齢で車を持たない人もいる馬路村ではJAのAコープが生活の要です。しかし2年ほど前、店舗へ商品を配達していた便がなくなりました。
もともと村民のためにと赤字でも経営していたAコープ事業でしたが、これには「どうなる、どうする」の繰り返し。地域に根ざすJAとして村民の生活がかかっているAコープをなくすわけにはいきません。議論のすえ、担当職員が夜も明けないうちに村を出て片道1時間以上かかる市場から直接仕入れてくることで、なんとか事業を継続することに。この小さな村では、さまざまなことを「維持」することが難しく、課題の連続です。しかし、その課題に向き合い続けることが村の強さになっています。
(安岡千尋)