ふれあいJA広場
地元産イチジク使用のワインで食品ロスを削減
- 大阪府 JA大阪南
- 2024年10月
JA大阪南では、今年3月から地元産イチジクを100パーセント使用した「いちじくワイン」の販売を始めました。当JA管内はブドウと並んでイチジクの大産地。大阪府のイチジクの生産量は全国第3位ですが、その府内産の5割以上を当JA管内で栽培しています。高い人気を誇るイチジクですが、雨風に弱く、傷や割れがあると市場出荷できなくなってしまうことや長期保存できないことなどから、生産現場で発生するフードロス削減が課題となっていました。
そうしたなか、管内のイチジク農家から「出荷できないイチジクを使ってワインを作ってみては」という声が出て、ワイン造りを開始しました。原料は生食できる品質のものに限定。大阪府立環境農林水産総合研究所が開発したイチジクから酒を製造する技術を用い、地元酒造メーカーと協力して、フルーティーで甘みの強い、飲みやすいワインを完成させました。農産物直売所「あすかてくるで」河内長野店、羽曳野(はびきの)店の両店で販売しています。
(赤松雛子)