ふれあいJA広場
農閑期を生かす! 女性部の加工事業
- 北海道 JA函館市亀田
- 2025年1月
JA函館市亀田女性部は60年以上にわたり、赤カブ漬けやみそ造りなどの農産物加工に取り組んできました。伝統をたいせつにしつつ、6年前から新たにサツマイモの加工にも挑戦。地域の特産品として多くの人々に愛されています。
わたしが女性部に加入した30年前は、部員は約150人いましたが、現在は30人あまり。直売所の開設に向け、普及所や道南試験場からサツマイモを紹介され、道内では先駆けて栽培をスタートしました。部員の関心も高く、青年部も巻き込んだ大プロジェクトとなりました。
サツマイモは、通年販売が難しいため、冷凍ペーストや干しいもの商品開発に取りかかりました。茨城県で自主研修をおこない、道立工業技術センターなどの支援を受け、3種類3色の干しいもを生み出しました。「シルクスイート」は黄色くて甘くしっとり、「安納芋」はカロテン豊富なオレンジ色、「パープルスイートロード」はアントシアニンが豊富で美しい紫色です。それぞれの個性が楽しめるこの干しいもは、食べるたびに新たな発見があります。
生活協同組合コープさっぽろの協力で販売をおこない、4年がたちました。今年度の一般販売は3月まで、函館市とその近郊の生協のみで取り扱っています。6月からはJAの農産物直売所でも販売予定です。
農閑期中の加工作業は、女性部員同士の交流を深める一役を担っています。
(JA函館市亀田女性部長・永田和子)