ふれあいJA広場
伝統の品種を守る「栗栽培ボランティア」が始動
- 大阪府 JA大阪北部
- 2025年2月
なにわ特産品にも選ばれている『銀寄(ぎんよせ)』は、江戸時代から伝わる大粒のクリの品種で、風味があり、品質がよいとの評価を得ています。JA大阪北部の管内は、その発祥地として知られる能勢町を中心に『銀寄』を栽培するクリの産地なのですが、近年は高齢化による労働力の低下や担い手不足などで、出荷量が減少しています。
そこで、JAでは今年度新たに「栗栽培ボランティア」を始動。産地を維持するため、募集したボランティアに栽培管理の体験を通してクリへの理解を深めてもらい、農家への労力支援につなげることにしました。8〜9月にはJAが管理する能勢町の『銀寄』母樹園で、ボランティアが刈払機を使用し、草刈り作業と収穫作業を体験。『銀寄』とその他のクリ、出荷できないクリの見分け方を学びました。1〜3月には剪定(せんてい)や苗木の植えつけなどの活動を予定しています。
歴史のある『銀寄』産地を守るため、JA大阪北部は1年をかけてボランティアを育成し、援農へと広げることをめざしています。
(畑 千尋)