ふれあいJA広場

災害支援から生まれた貴重な出会いに感謝

  • 石川県 JA志賀
  • 2025年3月
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 石川県志賀町(しかまち)では、毎年11月から年明けにかけてころ柿作りが最盛期を迎え、冬の風物詩である「オレンジ色のカーテン」が多く見られます。しかし、令和6年能登半島地震で生産農家の家屋や作業場が被害に遭い、生産農家は111人から98人に減り、9月の豪雨による病気の拡大も重なって生産量が例年の半分になりました。
 地震の影響は農家だけではありません。生産されたころ柿はJAの施設に持ち込まれ、包装して出荷されますが、人手不足という課題も生じました。そこで、JA志賀では農協観光とJA石川県中央会が協力して取り組んでいる援農ボランティア「JA援農支援隊」に登録。出荷ピーク時の2週にわたり、北は北海道から南は九州まで、JA全農の20代の若手職員12人(各週6人ずつ)が全国から支援に駆けつけてくれ、無事にピークを乗り越えることができました。
 地元の人からは「若い人たちから元気をもらった」「いっしょに仕事ができて楽しかった」などの声が上がりました。地震という災害に見舞われ、つらい日々も過ごしてきましたが、そこから生まれた一期一会の貴重な出会い。支援に来てくれた彼らに感謝です。産地の復興に時間はかかりますが、JA志賀では生産農家と共にみなさんに親しまれる「能登志賀ころ柿」の産地づくりに今後も努めていきます。
 志賀町にお越しのさいは、「みちのえき旬菜館」で、ころ柿ペーストを使用した独特な風味と甘さが感じられるソフトクリームをぜひご賞味ください。ソフトクリームは、2025年3月下旬頃から販売が再開されます。
(土田茂樹)

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