ふれあいJA広場
組合員の所得増大に向けて 干しいもの生産、販売を拡大
- 千葉県 JA成田市
- 2025年3月

JA成田市では、農業者の所得増大のための自己改革を進めるために、畑作農家へアンケート調査をおこなった結果、高齢化に伴い労働力は低下しているものの、主幹作物であるサツマイモの生産を継続したいとの意見が多数ありました。
そこでJAとして検討を加え、干しいも「甘芋ん(あま~いもん)」の製造に販路を見いだそうと考えました。サツマイモの搬入方法として、生産者の労働力低減のため出荷用の箱詰めを省略し、コンテナでの出荷を受け付け、JAで選別をおこない、正品については市場出荷。その他については付加価値を高めるため、干しいも「甘芋ん」の原料として使用することとしました。
平成18年から品種『クイックスイート』を使用した干しいもを製造し、平成19年より販売を開始しました。また、令和4年には干しいもの人気品種『紅はるか』を導入し、「甘芋ん+(プラス)」としてリニューアル販売を開始し好評を得ています。
現在は、製造工程に、金属探知機やⅩ線検査機などを整備し、品質向上を図り、平成22年当時4万パックだった販売量が、JA全農、県内JA、大手量販店の協力を得て令和5年には8万6000パックを販売するに至りました。今後は15万パックの販売をめざし、海外への輸出も検討しています。
(蕨 祐治)