あなたが主役!

サキホコレサンド

  • 秋田県 JA秋田おばこ女性部(秋田県大仙市)
  • 2024年9月

米のおいしさ 力強さを感じる

サキホコレサンド

米の新品種『サキホコレ』でこしらえた秋田の新たな郷土の味です。
女性部の知恵が息づく逸品です。

カテゴリ

 秋田県南東部に広がる仙北平野は、全国有数の米どころ。主力品種の『あきたこまち』に加え、令和四年からは、秋田県が開発した新品種『サキホコレ』の作付けが、本格的にスタートしています。
「かめばかむほどうまみ成分が広がるし、米粒もつやがあって大きい。一回食べただけで、リピーターになってくれる人も多い米なんです」
 誇らしげに話すのは、JA秋田おばこ女性部の部長・佐藤啓子さん(63)。
 そんな自慢の米をもっと食べてもらいたいと、五年には、女性部のメンバーと共に米料理のレシピ開発に取り組みました。

『サキホコレ』は、食味に徹底的にこだわって開発された米。おいしさを左右するタンパク質の含有量にも厳しい基準を設定。作付け地域や生産団体なども厳密に決められています。
 食味のよさに加え、暑さに耐性があるのも特徴。昨年の猛暑でも、一等米比率は九割を超えました。「まさに次の世代へつなげていく米です」と、JA営農企画課の桜庭真悟さんも期待を込めます。

研修での知識を生かしたレシピ

 レシピのテーマは「秋田らしさ」です。秋田特産の漬け物いぶり大根(いぶりがっこ)をみじん切りにし、クリームチーズと和えた具を挟むのがポイント。彩りには、ホウレンソウとレタス、そして甘辛く仕上げたいり卵と鶏そぼろ。焼きのりで包んで切り分けるさい、きれいな断面にするには少し工夫が必要です。
「重要なのは土台づくり。ご飯は焼きのりの上に四角く広げ、土手を作るように。中央に、くぼみをつけておきます」
 慣れた手つきでご飯を広げ、レタス、鶏そぼろ、いり卵、ホウレンソウを重ねます。いぶり大根とクリームチーズの和え物を、ラップに一個分ごとに取り分けておくのは、メンバーで試作を重ねるなかで生まれたアイデアです。

 さまざまな研修会や講座で培ってきた知識が、今回のレシピ開発にも生かされました。サキホコレサンドのレシピは、JAの産直施設「しゅしゅえっと まるしぇ」でのイベント時、来店者に配布して好評を博しました。
 では実食です。ほおばった瞬間、口に広がるいぶり大根のくん製香と、濃厚なクリームチーズの風味。他の具材の味や食感も楽しみつつ、なおかつ米の粒感がしっかりと感じられる「サキホコレサンド」。米のおいしさや力強さを、改めて感じられる逸品です。

「サキホコレサンド」の作り方

材料(4分)

  • ご飯  450g
  • 鶏ひき肉  200g
  • 卵  3個
  • ホウレンソウ  1/2束
  • いぶり大根  60g
  • クリームチーズ  50g
  • レタス  1枚
  • 焼きのり(全形)  2枚
  • 〈A〉
    砂糖  小さじ1
    塩  少々
  • 〈B〉
    めんつゆ  大さじ2と1/2
    砂糖  大さじ1
    みりん  小さじ2

❶ 卵に〈A〉加え、いり卵を作る。鶏ひき肉を炒めながら〈B〉加え、汁けをとばして鶏そぼろを作る。

❷ ホウレンソウをゆで、水けを絞って細切りにする。いぶり大根はみじん切りにし、クリームチーズと和える。

❸ ラップの上に焼きのりを敷き、中央にご飯を四角くなるよう広げる。レタス、鶏そぼろ、いり卵、ホウレンソウ、いぶり大根の和え物の順にのせ、ご飯をかぶせる。

❹ 具材を包みこむように、焼きのりの四隅を折りたたんでいく。ラップで包み形を整え、斜め半分に切って完成。

焼きのりは
なじませてから
切るといいわ

季節の
葉物野菜でも
おいしいよ

文=井上宏美 写真=加藤熊三

本サイトについて

本サイトは、全国47都道府県のJAやJA女性組織の活動をご紹介する「ふれあいJA広場」のWEB限定記事と、月刊誌『家の光』に掲載している「ローカルホッとナビ」の過去記事が閲覧できるサイトです。
皆さまのこれからの活動の参考にぜひご活用ください。

2024年3月までの「ふれあいJA広場」記事は、旧ふれあいJA広場をご覧ください。