地域にエール!
気分爽快! “元気の源”はヨガ&呼吸法
- 茨城県 JA水郷つくば(茨城県土浦市)
- 2024年10月
女性組合員の増加にも効果あり
気分爽快! “元気の源”はヨガ&呼吸法
手軽に、無理なく取り組めるのがヨガ&呼吸法の魅力。
参加した人たちの美容と健康だけでなくJAにとってもうれしい出来事がありました。
体を左右にゆら~、ゆら~と揺らしながら、呼吸を整えて。はーっと吐いて、鼻から空気を吸う。気持ちよく揺れて~」
JA水郷つくばの会議室で毎週火曜、一日三回開催されている「ヨガ&呼吸法」教室。一回六十人の定員が、三か月先まで予約で埋まってしまうほど大人気です。
講師は、呼吸法とストレッチを合わせた鳥羽式呼吸法を指導する鳥羽和美さん(53)ら三人で、JA健康美食アンバサダーとして活躍。女性部部員や組合員だけでなく、地域の女性も「お試し体験」で参加しています。
「JAでは、新たに加入される女性組合員が増えています。令和五年度、新規加入された正・准組合員九百五十六人のうち、女性は五百六十九人。女性の増加が顕著なのは、ヨガ&呼吸法教室に通うために加入してくださった准組合員が増えたためです」
こう説明するのは、JA代表理事組合長の池田正さん。
健康のたいせつさが再認識されている昨今ですが、この教室ではヨガマット一枚あれば、ふだん着でも参加できます。手軽に無理なく取り組めるのが魅力になっていると、池田組合長は考えています。
健康長寿を楽しく全うする
教室が始まったのは、令和二年七月。JA生活課の安達ひろみさんが、土浦市で鳥羽さんのレッスンを体験。その指導の確かさを実感したことから、JAの地域貢献活動としてスタートしました。
「多くの方に参加していただこうと考え、ヨガ講師の今泉莉奈さん(37)にも協力を仰ぎました。最初はチラシを作り、直売所のイベントや住宅地を歩いて配ったんですよ。このめだつ格好で(笑)」
そう振り返るのは、黒いドレス姿の鳥羽さんです。
初回の開催はコロナ禍ということもあり、十三人だけでした。しかし、評判は瞬く間に口伝えで地域に広がり、現在の盛況ぶりになりました。友人グループでの参加も増え、地域の人たちの交流の場にもなってきています。
安達さんもヨガと呼吸法を続けることで、長年悩まされてきた肩凝りが解消されたと話します。
「参加者からは『スッキリした』『気持ちよかった』という声が多いですね。杖をついて来られた九十代の女性が、参加したあとは背すじがシュッと伸びて、杖なしで歩いて帰られたこともありました」
健康を維持するためにいちばんたいせつなのが、地産地消の旬の食。そして筋肉の衰えを防ぐこと、と鳥羽さん。
「人生百年の時代です。ぜひ健康長寿を楽しく全うすることを、目標にしていただきたいと思います」
体によけいな負荷がかからず、無理なく続けられる「ヨガ&呼吸法」が、地域の健康長寿にひと役買っています。
文=加藤恭子 写真=加藤熊三